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私たち夫婦が純米酒に目覚め、店で扱う全ての日本酒を純米に統一しようと 決めたのは、神亀酒造の小川原良征専務、通称「亀専務」と出逢ったことが, キッカケでした。 埼玉県蓮田市で、全国に先駆けて、神亀酒造は蔵で造る酒を全量純米に したのです。それは困難な道で、そのいきさつについて詳しく書かれた著書も 出版されています。 (闘う純米酒/上野敏彦著/平凡社) 毎年一度は必ず神亀酒造に訪問させていただきたいマスターはしもと(主人) と私は、今年も是非伺いたい旨をお蔵にお電話したところ、 ある方の取り計らいもあり、1月28日月曜日に訪問することが決まりました。 もちろん長居するつもりはなく、専務のお顔を少しでも拝見できれば、 お蔵の空気を感じることができれば、とのつもりでおりました。 がしかし、思いがけないことに、専務がお迎えする遠方からのお客様たちの ために設けられた川越のとある場所での昼食会に、私どももご一緒することと なったのです。 12名で貸しきられた広いお座敷の一角に、お燗をするスペースがしつらえて ありました。 コンロの上には亀専務持参の、使い込んで味のあるヤカンに大小のお銚子。 そして、そうそうたる神亀酒造のお酒たち!! 滅多に口にすることができないお酒もあり、否が応でも興奮してしまいます。 そして、「今日のお燗番は誰だ?」との専務の問いかけがあり――― ややあって私… 不肖りえぞがその役割を仰せつかることに… 皆さんに元気よくご挨拶したとたん、現実を把握して血の気が引いていきました。 でも、こんな機会、滅多にあることではありません。 何としてでもやりとげなければ。 専務から「まずは大吟譲を」と言われ、「温度はどのくらいで…」と尋ねます。 「39度」と、一言。さんじゅうきゅう… そして私の目はあるものを探します。 そう、酒燗計(お燗を測る温度計)です。しかしどこにも見当たらない。 「あの〜〜 酒燗計は…」「そんなもんあるか」 無常なひとこと。えええええーーーー 温度計も無しにどうやって39度を 見計らうのか。血の気はどんどん引いていきます。 マスターはしもとが思わず傍に来て手助けしようとしたところ、 「いちいち手を出してはいかんなあ。そんなことではいつまでたっても出世しないぞ」と、 また無常なひとこと。 出世… 今考えるとそれは、主人のことを言っているのかそれとも私のことなのか、 イマイチ把握できていないのですが、何だか?納得。。 でもやっぱり手でお銚子触って39度ピタリできるレベルではありません。怖くて 温度を上げられずにいると、案の定、ぬる過ぎ。。。 皆さん乾杯を待っておられたのでそのときはそれで許されましたが、さてその あとはどうしよう。 そのときマスターはしもとがそっと私に近づき、手渡したものが。 しゅ、酒燗計ーーー!!! 厨房から借りてきてくれたのだと… 思わず、普段は滅多に言わない「心からの ありがとう」をマスターに。専務は遠くから様子を見ていて何だかにや、っと… 色々見透かされているのだよなあ(汗 大吟醸の次はことりのさえずりを「41度で」。酒燗計があると思うとホッとして 今度はうっかり上がり過ぎ!「40度を越すとお燗は急に上がる速度が早くなる」と 以前、お燗の師匠と(勝手に)仰いでいる、小森谷さん(現在は奈良の久保 本家という酒蔵に所属しておられます)から教わっていたのに… それで、周りから「せっかくなんだから食べないと」と言われていた昼食も ろくろく手に付けずお燗とにらめっこしていたら、 専務にびしっとこう言われてしまいました。 「ただ温度計を睨んでいるなんて、そんなのお燗番でもなんでもねえ。お燗番は、 訪れた客に笑顔で挨拶して、その客の様子を見て、元気であるか、風邪でも ひいていないか、そういったことを把握した上で、今日はどんなふうに酒を 出していくか、常に状況を知り気を配る。それがお燗番の仕事ってもんだ」 専務から言われたこのひとことは、おそらく一生忘れることができないでしょう。 店でも私はよく温度計とにらめっこしています。本当に、どうして今まで そういうことに気が付かなかったのかと、衝撃とともに恥ずかしさが押し寄せて きました。今までの私はお燗番でもなんでもなかったんだなあ。 そしてこのひとことで、妙なことですが逆に楽になったというか、 「もともと半人前とわかっていてこういうコトをさせてもらっている」と考えました。 それならば気を張らずにお燗そのものを楽しむべき、目の前で専務が勧めて くれている食事との合わせ方などを楽しむべきだと思いなおしました。 そして最後の料理が出る頃になり… 「これには、神亀純米と小鳥のさえずりをブレンドで」との指示。 う〜〜〜〜〜〜ん コップで測ってきっちり半分づつお銚子に入れて、温度は… 神亀純米が60度超とのことだったし、ことりは41度だったし、 …なら50度まで上げて2,3度落ちてきたところがいいかなあ。我ながら超アバウトだ…。。 丁度お料理が運ばれてきたので専務の前にお銚子を置いて、びくびくしながら 遠くから見守っていたところ、おもむろにそれを手酌で杯にそそぎひとくち。 ふうんといった感じに軽く頷くような?仕草に見えた(楽観的か)。 褒められもしないが叱られはしなかった。今の自分は、勝手にそれを 及第点と捉えて、励みにしてこれからも頑張ろう。 相変わらず緊張して話らしい話もできませんでしたが、 お燗というものを通じて、また大きなことを専務から教わりました。 小鳥のさえずりと神亀純米のブレンドは、近く作でも提供していく予定です。 どの割合や温度帯でどう味わいや印象が変化していくのか、把握できてから、 自信を持っておススメしていこうと思っています 。 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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神亀「真穂人」酒米・五百万石の田植え
先週25日(日)千葉の成田にて、神亀酒造「真穂人」の酒米生産者・石井恒司さんの 田にて、神亀酒造のお酒の熱心なファンの方たち皆での田植えが行われました。 私たちは、家族4人と作のスタッフの通称「つっきー」の5人で参加。家族での参加は 2回目です。今年は、小川原専務、通称・亀専務も参加されるということで、 喜びと楽しみもひとしおでした。 ...続きを見る |
りえぞの・今宵も作でひとりごと♪ 2008/05/28 15:55 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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とても貴重ですばらしい経験をしてきたのですね。 |
yumita 2008/01/31 17:47 |
そうしてどのアテにどの酒が合うかを見極めて…。 |
燗酒おやぢ 2008/01/31 19:39 |
お燗プロへの道の手ほどきをお受けになったようで、本当に貴重な体験をされましたね。 |
こじこじ 2008/01/31 22:53 |
「専務、的確なこと言うなぁ。」とその時ちょっと尊敬しました。 |
ことり 2008/02/01 09:12 |
はじめまして、川越の隣の市に住む神亀好きです。 |
コタ 2008/02/01 21:31 |
>yumitaさん♪ |
りえぞ 2008/02/03 00:15 |
>燗酒おやぢさま♪ |
りえぞ 2008/02/03 00:33 |
>こじこじさん♪ |
りえぞ 2008/02/03 00:50 |
>ことりさん♪ |
りえぞ 2008/02/03 01:03 |
おお、なんかすげえ体験ですねぇ。 |
のむりん 2008/02/03 01:09 |
>コタさん♪ |
りえぞ 2008/02/03 01:21 |
>のむりんどの♪ |
りえぞ 2008/02/03 01:27 |
りえぞぉぉ〜〜!頑張っているねぇ。もう涙でてくるだよ! |
あっき 2008/02/06 15:10 |
亀専務はシャイだから、なかなか面と向かって褒めてはくれません。 |
三平 2008/02/08 01:34 |
>あっきさん♪ |
りえぞ 2008/02/11 03:58 |
>三平さん♪ |
りえぞ 2008/02/11 04:13 |
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